宅浪アルバイターを経て京大へ逆転合格した男の壮絶な合格体験記~中編~

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こんにちは、丈です。
今回は、合格体験記中編(自宅浪人)です。主に宅浪期の前半についてです。

丈

今思えばこの時期は辛かったり嬉しかったり
感情の起伏が激しい時期だったなあ

京大に落ちるまで(現役期)は前編をご覧ください。

 落ちたことを親や先生方に報告して、これからの進路について考えました。
浪人を決めたので、後期日程は受けず、この先の浪人生活について考えることにしました。

僕の家は、金銭的な余裕があるというわけでもないので、自宅浪人の選択が第一でした。
そうして、自宅浪人をすると決めます。

流石に3月は友達との卒業旅行などもあり、ゆるく勉強していました。

自宅浪人についての情報収集を始めます。
そして、分かったことは、

・モチベーションの維持が難しい
・ずっと家にいるので生活リズムが狂う
・人と関わらないので精神的に病む

といった特徴があることでした。正直この時点で、かなり不安になりましたが、
逆に僕は

そんなに難しいなら逆にやってやろうじゃねえか

と、自分を奮い立たせました。そうして、考えた対策として、

有料自習室を利用する(お金を払っているから最大限活用しようとする)
バイトをして、人と話す(何らかのコミュニティに入る、自習室代も稼げる)
アルバイトについては別の記事を参照してください。→宅浪生のアルバイトについて
・ジムに通い筋トレをして、しっかり睡眠をとり、規則正しく生活する

ことを心がけることにしました。
そして毎日コツコツ積み重ねていきます。
4月はしんどいですが、まだ新しい生活への期待からモチベーションの維持ができていました。

そうして、浪人を始めて一か月が経ちます。

はっきり言って、個人的にこの時期が一番しんどい

雨が多く、憂鬱な気分にならざるを得ません。
加えて、まだこの時期は
勉強時間」という魔物に取り憑かれていました。

これはあくまで僕個人の話ですが、
この時期はまじめな浪人生ほど
一日のすべてを勉強に費やさなければいけない
と考えがちですが、そうやって勉強時間を延ばしていくと、

勉強時間が長くなればなるほど適切な学習効果が得られない

という一見矛盾したことが起こる可能性が出てきます。(これはまたほかの記事で詳しく纏めます。)

軽く説明すれば、もちろん
適切なスケジュールを組んだうえでやらなければいけないことがあって、
それをこなすために必然的に時間がかかる
ならば、学習効果は期待できますが、
勉強時間を稼ぐために、ほとんど意味のない参考書の周回をするだけ
ではその効果は、あまり期待できないのではということです。

そうした非効率な勉強を長時間するくらいなら、
目標から逆算したスケジュールを立て、そのスケジュール通りにやれば、他は勉強しなくてもいい」と考え、勉強するほうが精神衛生にもいいと考えました。

そうして僕は、一日のリズムを見直しました。

朝八時に起き、自習室に行って昼ジムに行き夜八時に帰る。
週五回くらいでバイトに入り、週二〇時間くらい働く。
(これは浪人前半で一年間で必要な費用をため切り、
後半はバイトなしで走りぬくという計画があったからです。)

こういった、規則的なリズムで一日一日を積み上げていきました。
ここで大切なのは、

頑張れるきっかけを探すこと。(例えば僕は明日のジョーの矢吹丈に憧れました)
そして、
一日たりとも惰性で勉強しないという日を作らないこと。(意地でもさぼり癖を作らない)

そうして、僕の浪人生活で最も辛く、最も長い一か月である5月を乗り切ります。

浪人生活に慣れてきました。天気も良くなってきて、気分も前向きに戻ってきました。
周りの大学生は遊びまわってるのに、俺たち浪人生は勉強してるなんて、ほんとに素晴らしいなあ
と、ポジティブな気持ちを持つ余裕も生まれてきました。

そして、いつも通りの一日が過ぎ去っていきます。
「俺たちはただ目の前のスケジュールをこなしていくだけだ。」
そう自分に言い聞かせ、コツコツ積み上げていきます。
同級生のインスタグラムのストーリーを見て、大学生活に思いを馳せながら、黙々とやる。
それだけです。
たったそれだけの、単調な日々を積み重ねるということが、実はとんでもないことで、

浪人生、受験生という期間にしかできない素晴らしい経験

だと思うのです。

『平凡な事を毎日平凡な気持ちで実行することがすなわち非凡なのである』
ーアンドレ・ジッド

という名言がありますが、まさにその通りだと思います。

待ちに待った京大模試を迎えます。今までの実力を発揮します。
無事、両方A判定。
オープンに関しては、学部2位、学科1位の好成績を獲得できました。

自分でも、できたんだ!!!!!
そうして、自信がつきました、

後編に続く

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